全国食肉事業協同組合連合会(全肉連)では、平成6年度より関係各方面の協力を得て、国産食肉(牛肉および豚肉)を主材料とした家庭料理の開発、普及および国産食肉などの消費拡大を図ることを目的として、「ファミリーミートクッキングコンテスト」を開催している。
今年度は、38府県(応募総数2,592点)で地区予選を行い、2月24日に各地区の代表者37名が学校法人後藤学園武蔵野調理師専門学校(東京都豊島区)に会して、「ファミリーミートクッキングコンテスト」全国大会を開催した。
審査委員に、岸朝子氏(食生活ジャーナリスト)、間野実花氏(料理研究家)、中華の阿部義昭氏(株式会社崎陽軒 料理部総料理長)、洋食の茂出木浩司氏(株式会社たいめいけん オーナーシェフ)、和食の中村昌次氏(武蔵野調理師専門学校総括部長)を迎え、競技は材料費3,000円以内(4人分)、調理時間1時間以内という厳しい条件により行われた。
今大会は、10代から60代と幅広い年齢層の方々が参加され、それぞれの地域性に富んだ作品が多くみられた。
競技終了後に行われた試食審査会では、審査員によりすべての作品に対し採点がされた。
採点集計の間、セレモニー会場において中村昌次氏による「料理セミナー」(家庭で出来る飾り切りなど)が、大会参加者2名を交えて実演形式で行われた。
審査の結果、今大会のグランプリにあたる農林水産大臣賞には、福井県代表の山田真吾さん(19歳・学生)作品名:「麻豚棒/マートンボウ」が選れた。
審査員の講評では、岸朝子審査委員長は「今回各作品を試食し、日本の料理技術を基本に食肉料理を健康的に食べる方法を考える事が出来た。」と総評を述べた。
表彰式の最後に主催者を代表して福岡伊三夫全肉連会長から「今大会において、出場者に若い人達が多く、食肉家庭料理が若い人たちにも広く伝わるよい機会になると思う。今後の食肉消費の拡大に期待がもて、大変ありがたく思っている。」とあいさつした。
全肉連では、今後も一般消費者などを対象として、地域レベル、全国レベルでの食肉料理コンテストを開催し、食肉料理の開発および普及、促進を図ると共に国産食肉などの消費拡大に繋げていきたい。なお、ファミリーミートクッキングコンテストの詳細および今回の結果は、レシピとともに当連合会のホームページに掲載します。
HPアドレス http://www.ajmic.or.jp/
クッキングコンテスト審査の様子
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グランプリを受賞した「麻豚棒/マートンボウ」
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受賞の喜びを語る山田真吾さん(福井県代表) |
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