需給動向 国内

◆牛乳・乳製品◆

平成19年度チーズの総消費量は、前年度比3.4%増


◇絵でみる需給動向◇


 農林水産省が公表した「平成19年度チーズ需給表」によると、チーズの総消費量は、プロセスチーズが115,927トン(前年度比1.2%減)と2年連続で前年度を下回ったものの、直接消費用ナチュラルチーズが163,262トン(同6.9%増)と前年度をかなりの程度上回ったことから、全体では279,189トン(同3.4%増)と2年連続で過去最高を記録した。ナチュラルチーズの輸入量も同様に、プロセスチーズ原料用が前年度を2.2%下回ったものの、直接消費用が同6.2%増となり、国際的な価格上昇にもかかわらず、合わせて211,405トン(同3.4%増)と2年連続で前年度を上回った。ナチュラルチーズの消費が全体的に伸長する中、国産ナチュラルチーズの生産量も増加しており、19年度は42,948トン(同7.8%増)となった。この結果、総消費量に占める国産の割合は、前年度を0.6ポイント上回る16.4%となった(巻末資料参照)。

 ナチュラルチーズの輸入量について見ると、豪州、ニュージーランド、アルゼンチンが昨年度と比べてシェアを伸ばしており、それぞれ96,922トン(同7.4%増)、63,266トン(同8.0%増)、7,747トン(同23.0%増)となっている(図7)。一方で、19年度は、輸入(CIF)価格が大幅に上昇した。特に20年1月以降、前年同月を20%以上上回る水準が続き、19年度の平均輸入価格は、キログラム当たり455円(同14.2%高)となった。国別に見ても、豪州産が同383円(同13.7%高)、ニュージーランド産が同392円(同18.4%高)、アルゼンチン産が372円(同14.2%高)と、いずれも輸入価格は上昇した(図8)。

図7 ナチュラルチーズ国別輸入量 シェアの推移

図8 輸入相手先別ナチュラルチーズ輸入価格の推移


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