需給動向 国内 |
出荷頭数は前年並みと予測 |
農林水産省生産局畜産部食肉鶏卵課は、平成20年9月26日、平成20年度全国肉豚生産出荷協議会を開催した。堅調な消費に支えられている豚肉の今年度(4〜7月、以下同じ。)の消費量は前年同期比4.4%増の558千トン、また国内生産については、同1.3%減の278千トン、輸入量については同14.1%増の290千トンとなった。国産志向の高まりで、国産の卸売価格(4〜8月)は前年同期比9.5%高のキログラム当たり577円となった。 飼養頭数については、小規模飼養者層の廃業などで飼養戸数は減少したものの、1戸当たりの飼養頭数は前年比4.3%増の1,348頭となったことから19年に引き続き、今年度もほぼ横ばいとなった。 肉豚の生産出荷動向については、各道県からの情勢報告があり、話題となっているサーコウィルスワクチンによる事故率の改善については、ワクチンの配布状況に差があることなどから、全国的には前年並みの出荷頭数になるものと予測された。 |
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農林水産省「食肉流通統計」によると、9月の国産の枝肉卸売価格(東京市場:省令価格)は、前年同月を8円下回り、キログラム当たり517円(前年同月比1.5%安)となった。今年6月にキログラム当たり602円(東京市場:省令価格)の値を付けたのをピークにここへ来て下落した(図3)。農林水産省生産局畜産部食肉鶏卵課「肉豚生産出荷予測」によると、出荷頭数は7〜9月は前年同期比1%減、10〜12月は同1%増と予測している。と畜頭数は5月以降前年を下回って推移していたが、9月は132万頭(前年比6%増)と、暑熱の影響で出荷が減少した8月に比べ12万頭増加した。 図3 枝肉卸売価格の推移(省令:東京市場) |
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