需給動向 国内 |
総務省「家計調査」および農林水産省「食料需給表」による1人一日当たりの鶏卵消費量は、平成6年頃を境に横ばいまたは減少傾向で推移している。平成16年度は卵価高騰により家計消費量、総消費量ともに減少したが、平成18年度は高病原性鳥インフルエンザが発生、安全性に関する的確かつ科学的な情報提供が奏功したことなどから、ほぼ前年並みで推移した(図6)。
最近では景気後退を受けて、外食を控え内食化する傾向にあると言われている。鶏卵の総消費量に占める家計消費量はおよそ50%であるが、家計消費量(1人当たり・全国)の20年度累計(4〜11月)は6,662グラム(前年同期比1.3%増)と、堅調に推移している。 家計消費量については、一般的に世帯主年齢が50歳以上の高年齢層の消費量が、全世帯平均より上回る傾向にあると言われている。この傾向が今後変わらないとすれば、高齢化に伴い鶏卵家計消費に占める高齢者層の重要性は引き続き増していくとの見方もある。 子供から高齢者まで、幅広い消費者に栄養的に優れた鶏卵をいかにたくさん消費してもらうか、消費者が求める生産履歴など安全安心に関する情報提供や、鶏卵に対する正しい知識を普及させていくことが今後とも重要である。 |
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