需給動向 海外 |
2009年の鶏肉輸出、量はほぼ前年並みも金額は大幅減 |
鶏肉生産量は前年比0.8%減 ブラジルブロイラー用ひな生産者協会(APINCO)によると、2009年のひなふ化羽数は、2008年9月以降の国際金融危機による海外市場の冷え込みを受け減少が懸念されたが、2009年6月に中国がブラジルの鶏肉処理施設に対して認定許可を行ったことから中国向け輸出の増加が期待されたため、前年比3.1%増の約56億4010万羽となり、2007年から増加傾向が継続した。また、月間平均ふ化羽数も、同3.1%増の4億7000万羽となった。 しかし、生産量(骨付きベース)は、海外市場の冷え込みおよび国内消費の減少を受け、過去最高であった2008年(1103万3000トン)から0.8%減の約1094万5000トンとなった。なお、国内市場には69.0%となる755万2000トンが向けられた。
鶏肉輸出金額は前年比25.2%減
ブラジル鶏肉生産輸出業者業界(ABFF)によると、2010年1月の輸出は、中東諸国向けで増加したものの、引き続きベネズエラ向けで減少したことなどから、数量で前年同月比15.1%減の約23万3000トン、金額で同2.8%減の4億260万ドル(362億3000万円)となった。しかし、ABFF関係者は2010年の輸出量について、(1)日本の国内鶏肉在庫が減少していること、(2)2010年のロシアのブラジル産鶏肉の関税割当枠が前年よりも増加したこと、(3)インドで鶏肉の輸入関税引き下げが見込まれること−などから、前年比5%増の約342万9000トンになるのではと期待している。 一方、ブラジル最大の鶏肉パッカー、ブラジル・フーズ社の関係者は、輸出量については上記のように期待できるものの、金額べースでは国際金融危機以前の水準に戻るのは2011年になると見込んでいる。同社は、今後の新規市場としてアフリカ諸国を重視しており、また、中国向けについても、現在のシェア(3%)から、2011年には10%程度になるとしている。 |
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