需給動向 国内 |
24年度の鶏肉生産量、前年度比でやや増加の見通し
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農林水産省は3月23日、「全国ブロイラー需給連絡会議」において、平成24年度の鶏肉生産(羽数ベース)は、前年度比3.4%増の6億3662万4千羽と前年度をやや上回るとの見通しを公表した。 これは29道県を対象とした調査に基づくもので、4〜9月の上半期では、東日本大震災の影響による生産減からの回復により、前年同期比7.2%増とかなりの程度増加すると見込んでいる。一方、10〜3月の下半期では、前年同期並みと見込んでいることから、年度全体ではやや増加という見通しとなった(表1)。 また、併せて示された社団法人日本種鶏孵卵協会「ブロイラー種鶏導入調査」の結果においても、平成24年(1〜12月)の導入計画羽数は前年比1.3%増の514万1千羽と見込まれ、鶏肉の増産を裏付けている。 一方、鶏肉全体の在庫は、23年5月以降積み増し傾向にあったが、1月の15万4千トンのピークから2月は15万3千トンと若干取り崩しが進んだものの、前年同月比44.8%増と依然として高い水準にある。 また、2月の鶏肉の生産量は11万3千トン(前年同月比16.1%増)、輸入量は4万6千トン(同38.6%増)とそれぞれ大幅な増加となった。さらに2月の鶏肉調製品の輸入量も、2万8千トン(同7.8%増)と前年同月を上回っており、今後の鶏肉の供給面については注視が必要と思われる(図3)。
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