需給動向 国内

◆牛乳・乳製品◆

8月のバター生産量、前年同月比9.5パーセント減


 平成25年8月のバター生産量は、今夏の猛暑により生乳生産量が落ち込んだことから5,091トン(前年同月比9.5%減)となり、2カ月連続で前年同月を下回った(農林水産省「牛乳乳製品統計」)(図11)。
図11 バター生産量の推移
資料:農林水産省「牛乳乳製品統計」

4〜8月の生産量は、ほぼ前年同期並み

 今年度のバター生産量をみると、4〜6月は比較的生乳生産が順調であったことから、前年度を上回る水準で推移した。しかし7月以降、北海道北東部を中心とした悪天候による飼料作物の生育状況の悪化や、猛暑の影響により生乳生産量が落ち込んだため、4〜8月までの通期では2万9887トン(前年同期比0.3%増)と、前年同期並みとなった。

4〜8月の出回り量は、前年同期比8.8%減

 8月のバターの出回り量は、5,658トン(前年同月比5.2%減)と、6カ月連続で前年同月を下回った(機構推計)。価格が引き続き高水準で推移していることなどを反映し、他の油脂類に需要が移行したことから、4〜8月の間でも前年同期比8.8パーセント減と落ち込んでいる。ただし、前年5月から8月まではカレントアクセスによる輸入バターが毎月市場へ放出されていたのに対し、今年はそれが無いことを考慮すると、市場における実際のバター需要量は、出回り量の減少率ほど低下していないとみられる(図12)。
図12 バター出回り量の推移
資料:農畜産業振興機構調べ

大口需要者価格は引き続き高値で推移

 バターの大口需要者価格は、平成23年春頃から約2年にわたって上昇し続けており、8月はキログラム当たり1,237円と、過去20年間での最高値であった今年5月、6月と同価格になった(図13)。これは、飼料価格の上昇などにより生産費が増加していることを受け、北海道の加工原料用乳価が23年度に1.5パーセント、24年度に4パーセント引き上げられたことが大きく影響している。

図13 バター大口需要者価格の推移
資料:農林水産省「大口需要者向け価格の動向」

年末の需要期に向け、バターの輸入入札を実施

 8月末のバターの民間在庫量は、2万4473トン(消費量の3.8カ月分、前年同月比11.0%増)となっている。今後、年末まではバター需要期になることから、需要量が生産量を上回り、在庫が取り崩される時期に入る。こうした状況の下、十分な供給量を確保するために、機構ではカレントアクセス分として輸入バター3,500トンの輸入入札を行った。

                                      (畜産需給部 岡 久季)


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