輸出向け、前月に続き上方修正

　米国のトウモロコシ生産量は、収穫が終了し今年度の生産見通しがほぼ確定したことから、前月の予測値に据え置かれた。また、輸入量も前月の予測値に据え置かれた。

　一方、総消費量は、前月に続き輸出向けが上方修正されたことから、前月から2500万ブッシェル（63万5000トン）増の133億2500万ブッシェル（3億3846万トン）とわずかに増加した。USDAは、輸出向けを上方修正した要因として、堅調な海外の需要および直近数週間の輸出ペースが増加していることを挙げている。

　期末在庫量は、総消費量が上方修正されたことから、14億5600万ブッシェル（3698万トン）へ引き下げられ、期末在庫率は10.9パーセントに減少した。

　生産者平均販売価格は、今後も輸出需要が見込まれることから、前月値からさらに下値が引き上げられた一方、供給増により上値を下げる形となり、1ブッシェル当たり4.25〜4.75ドル（438〜489円）と予測している。

表12　米国のトウモロコシ需給の見通し（2014年3月10日米国農務省公表）

資料：USDA/WAOB「World Agricultural Supply and Demand Estimates」 　 注：年度は、各年9月〜翌8月

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（調査情報部　山神　尭基）