需給動向 国内 |
生産・輸入が増加、在庫は16万トン台へ回復 |
生産量は1.0パーセント増、輸入量は7.6パーセント増 平成26年1月の豚肉生産量は、大規模層を中心とした飼養規模の拡大などにより、2カ月連続して前年同月を上回る1.0パーセント増の8万513トンとなった。
豚流行性下痢(PED)の発生状況平成25年10月に、我が国では7年ぶりの豚流行性下痢(PED)の発生が確認された。その後、生産者、流通業者など関係者の間で、発生予防、まん延防止対策が行われたものの、PEDの拡大は続き、農林水産省消費・安全局動物衛生課、関係各県の公表数値をまとめると、3月7日時点で西日本を中心に8県175件の発生が確認されている(表1)。
また、家畜伝染病予防法の届出伝染病に指定されているが、殺処分などの防疫措置は実施されておらず、治癒後は通常どおり出荷することができる。 現在のところ、発症頭数は13万頭程度、死亡頭数は3万頭程度にまで達しており、出荷適齢期を迎えた肥育豚の出荷遅延、発生農場周辺の移動自粛などにより、西日本を中心に出荷頭数が減少している場面も見られている。 死亡した子豚の絶対数は、我が国の年間と畜頭数の1パーセントに満たないものの、同子豚が出荷適齢期を迎えたであろう夏場は、豚肉の需要期にあたる。現在の豚肉相場は上げ基調で推移しているものの、PEDによる夏場の出荷頭数減少見込みにより、全国的に先高観の様相を呈していることが、相場高の一因になっていることは否めないとの声もある。今後とも、PEDの発生・収束状況および豚肉相場に与える影響について、注視する必要がある。 (畜産需給部 藤原 琢也) |
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