需給動向 海外

◆タ イ◆

2014年の鶏肉生産量、輸出量ともに増加


生産量は前年比約1割増

 タイ農業・協同組合省によると、2014年12月の鶏肉生産量は、前年同月比8.8%増の13万8197トンとかなり増加し、2014年の累計も、前年比9.6%増の165万7046トンとなった(図18)。

 EUが輸入を解禁した2012年以降、海外からの堅調な需要を背景に、タイの鶏肉生産量は増加している。また、2015年には、フィリピンや韓国がタイ産鶏肉の輸入を再開する動きもみられ、今後、さらなる輸出需要の拡大が見込まれている。

図18 鶏肉生産量の推移
資料:タイ農業・協同組合省

輸出量は、日本向け冷凍鶏肉の増加によりやや増加

 2014年の鶏肉輸出量は、輸出量の6割以上を占める鶏肉調製品は減少したものの、冷凍鶏肉(カット品)および冷凍加塩鶏肉の増加により、全体では59万7253トン(前年比10.3%増)とかなり増加した(図19)。

図19 鶏肉輸出量の推移
資料:「Global Trade Atlas」
  注:HSコード:020714(冷凍鶏肉カット品)、021099(冷凍加塩鶏肉)、
    160232(鶏肉調製品)を合計した値である。

 品目別で見ると、冷凍鶏肉(カット品)が2013年の8万5574トンから13万6044トン(同59.0%増)と大幅に増加した。この主な要因として、2013年12月に日本がタイ産生鮮鶏肉を解禁し、2014年から輸入を再開したことが挙げられる。2014年の日本向け輸出は5万219トン(同皆増)となっており、これは、全体の輸出増加分とほぼ同量である。また、日本向け輸出量は2014年6月以降、毎月5000トン台後半から6000トン台前半で推移しており、輸入関係者は、当面、この水準で推移すると見込んでいる(図20)。

図20 冷凍鶏肉(カット品)輸出量の推移
資料:「Global Trade Atlas」
  注:HSコード:020714(冷凍鶏肉(カット品))

 また、冷凍加塩鶏肉は、輸出の9割以上を占めるEU向けの増加により、6万1461トン(同46.8%増)となった(図21)。

図21 冷凍加塩鶏肉輸出量の推移
資料:「Global Trade Atlas」
  注:HSコード:021099(冷凍加塩鶏肉)

 一方、鶏肉調製品は、日本向け(18万911トン(同7.4%減))、EU向け(17万3422トン(同1.6%減))とともに減少したことから、39万9018トンと前年を3.4%下回った。日本向けは、生鮮鶏肉の輸出が再開され、鶏肉調製品の一部が、比較的価格の安い冷凍鶏肉や冷凍加塩鶏肉に置き換わったために減少したとみられる(図22)。

図22 鶏肉調製品輸出量の推移
資料:「Global Trade Atlas」
  注:HSコード:160232(鶏肉調製品)
(調査情報部 中島 祥雄)

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