需給動向 海外

◆米 国◆

2014/15年度のトウモロコシの生産見込みを据え置く


トウモロコシ生産見込みは2カ月連続で据え置き

 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は3月10日、2014/15穀物年度(9月〜翌8月)の国内外の主要農作物需給見通しを公表した。なお、米国のトウモロコシは、既に収穫が終了している。

輸出量の増加見込みにより、期末在庫を下方修正

 2014/15年度の米国のトウモロコシ生産量は、収穫面積および単収ともに前月値が据え置かれ、前年度比2.8%増の142億1600万ブッシェル(3億6109万トン)とされた(表11)。

 消費量は、飼料穀物の価格安による需要増から飼料向けが前月から上方修正された一方、エタノール向けが下方修正されたことから、同3.1%増の118億9500万ブッシェル(3億213万トン)と前月値が据え置かれた。輸出量は、価格安による国外需要から、前月から上方修正され同8.7%減の18億ブッシェル(4572万トン)とされた。

 期末在庫は輸出量の上方修正により、2カ月連続で前月から5000万ブッシェル(127万トン)減少し17億7700万ブッシェル(4514万トン)となった。生産者平均販売価格は、在庫の取り崩しが見込まれることから、下値が上方修正され1ブッシェル当たり3.50〜3.90ドル(420〜468円)と見込まれる。

表11 米国のトウモロコシの需給見通し(2015年3月10日米国農務省公表)
資料:USDA/WAOB「World Agricultural Supply and Demand Estimates」
  注:年度は、各年9月〜翌8月
(調査情報部 渡邊 陽介)

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