需給動向 海外

◆米 国◆

米国トウモロコシ消費量は前年度より減少


 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は11月10日、2015/16穀物年度(9月〜翌8月)の国内外の主要農作物需給見通しを公表した。

エタノール仕向け量が前月予想より減少

 2015/16年度の米国のトウモロコシ生産量は、前月の予測値から単収が上方修正されたことで、前年度比4.0%減の136億5400万ブッシェル(3億4681万トン)と見込まれている(表3)。

 消費量は、中国向けソルガム輸出の減少により、エタノール原料にトウモロコシの代替として利用されるソルガムが増加すると見込まれることから、前年度を上回るとしていた前月の予想値から下方修正され、同0.2%減の118億5500万ブッシェル(3億112万トン)とされた。

 輸出量は、米ドル高で推移する為替相場を要因に米国産の輸出環境は悪化しつつあることで2015/16年度に入り輸出ペースが前年度に比べ遅れている。このため、前月予想から下方修正され、同3.4%減の18億ブッシェル(4572万トン)と見込まれている。

 この結果、期末在庫は同1.7%増の17億6000万ブッシェル(4470万トン)と前月予測から上方修正された。

 また、生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり3.35米ドル〜3.95米ドル(409円〜482円:1米ドル=122円)へ下方修正されている。

(調査情報部 平石 康久)

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