需給動向 国内

◆牛乳・乳製品◆

平成27年度上半期の生乳生産量、前年同期比0.9%増加


 平成27年9月の生乳生産量は59万2876トン(前年同月比1.6%増)とわずかに増加し、4カ月連続で前年同月を上回った(農林水産省「牛乳乳製品統計」)。地域別に見ると、北海道が31万6278トン(同2.2%増)、都府県が27万6598トン(同1.0%増)と、いずれもわずかに増加した。

上半期の地域別生乳生産量、北海道1.4%、都府県0.3%といずれも増加

 平成27年度上半期(4月〜9月)の生乳生産量は、372万8710トン(前年同期比0.9%増)と前年同期をわずかに上回った。地域別に見ると、北海道は195万8302千トン(同1.4%増)、都府県は177万408トン(同0.3%増)と、いずれも増加した。この要因としては、8月下旬の気温低下、生産段階での増産対策などが一定の効果を上げているためとみられる。

 北海道は26年11月から11カ月連続で、都府県についても27年6月から4カ月連続で前年同月を上回っており、前年の減少傾向からわずかながらも増加傾向で推移している。

 過去10年間における、北海道と都府県の生乳生産量のシェアの推移を見ると、17年度は47:53で都府県が過半を占めていたが、22年度以降は北海道が都府県を上回って推移しており、27年度上半期は53:47となった。都府県において酪農家の減少傾向が大きく、北海道において生産の伸びが大きいことから、今後も北海道のシェアが拡大すると見込まれる(図7)。

バター・脱脂粉乳向け処理量の増加に伴い、生産量も増加

 平成27年度上半期の用途別生乳処理量は、牛乳等向けが201万7665トン(前年同期比0.8%増)、乳製品向けが168万3095トン(同1.1%増)となった。

 このうち、乳製品向けの内訳を見ると、昨年末のバターの品薄に対応し、ホクレン農業協同組合連合会と乳業者の生乳取引において、クリーム等向けおよびチーズ向けから一定量がバター・脱脂粉乳に仕向けられた結果、クリーム等向けが65万3800トン(同1.5%減)とわずかに減少し、チーズ向けは23万2205トン(同7.5%減)とかなりの程度減少した。これにより、バター・脱脂粉乳向け処理量が増加したことから、上半期のバター・脱脂粉乳の生産量は、それぞれ3万1893トン(同6.8%増)、6万1761トン(同10.0%増)と、かなりの程度増加した。

下半期の生乳生産量も増加の見通し

 一般社団法人Jミルクが平成27年9月25日に公表した「平成27年度の生乳及び牛乳乳製品の需給見通しと当面の課題について」によれば、生産現場での増産努力などの効果やうるう年の関係、生乳生産の主力となる2〜4歳の乳牛頭数が前年を上回って推移する見込みであることから、下半期(27年10月〜翌年3月)の生乳生産量は366万4000トン(前年同期比0.8%増)と、前年をわずかに上回ると予測されている。なお、地域別では、北海道が191万3000トン(同1.2%増)、都府県が175万1000トン(同0.4%増)となっている(図8)。

(畜産需給部 岡 千晴)


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