需給動向 海外

◆世 界◆

2015/16年度のトウモロコシの生産量を下方修正


 米国農務省海外農業局(USDA/FAS)が9月11日に公表した「Grain:World Markets and Trade」によると、世界のトウモロコシ生産量(2015/16年度)は、天候不順によりEUなどで収穫量の減少が予想されることから前年度比2.9%減の9億7810万トンと見込まれている(表6)。

 輸出量は、ブラジルで前年に続く豊作により輸出量が増加することから同0.3%増の1億2779万トンと見込まれている。一方、輸入量は、EUの生産量減に伴う輸入需要の高まりから同0.3%増の1億2779万トンと見込まれている。

 また、消費量は、ウクライナなどでの需要減退に伴い、同0.1%減の9億8562万トンと見込まれている。期末在庫は、消費量が生産量を上回ることから、同3.8%減の1億8969万トンと見込まれている。

輸出量および輸入量は、前年度をわずかに上回る見通し

 USDA/FASが9月11日に公表した「Oilseeds:World Markets and Trade」によると、世界の大豆生産量(2015/16年度)は、主要生産国で生育が良好なことから前年度並みの3億1961万トンと見込まれている(表7)。

 輸入量は、中国の堅調な輸入に支えられ同2.8%増の1億2322万トンと見込まれている。一方、輸出量は、価格競争力の高い南米産の増加に伴い、同1.3%増の1億2648万トンと見込まれている。

 また、消費量は、中国をはじめとする主要消費国での堅調な消費により同4.7%増の2億7179万トンと見込まれている。

 期末在庫は、生産量が消費量を大幅に上回ったことから積み増され、同7.9%増の8498万トンと見込まれている。

(調査情報部 野田 圭介)

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