需給動向 海外

◆世 界◆

ブラジル産トウモロコシの輸出量が上方修正


 米国農務省海外農業局(USDAFAS)が3月9日に公表した「Grain:World Markets and Trade」によると、2015/16年度の世界のトウモロコシ生産量は、前年度比4.0%減の9億6964万トンと前月予測からわずかに下方修正された(表7)。



この要因として、南アフリカでの干ばつが継続し、同国の生産量が、前月予測よりさらに減少するとされたことが挙げられる。

輸出量は、前年度比3.3%増の1億3217万トンと前月予測から上方修正された。ブラジルの輸出量が同71.2%増となるなど、南米からの輸出増が見込まれているためである。また、輸入量は、EUの輸入量の増加見込みなどにより、前年度比3.3%増の1億3217万トンと同じく前月予測から上方修正された。

消費量は、同1.2%減の9億6778万トンと前月予測からわずかに上方修正された。

この結果、期末在庫は前月予測から下方修正され、同0.9%増の2億697万トンと見込まれている。

大豆生産量および在庫量が下方修正

USDA/FASが3月9日に公表した「Oilseeds:World Markets and Trade」によると、2015/16年度の世界の大豆生産量は、主要国以外の生産量が修正され、前年度比0.5%増の3億2021万トンと前月予測からわずかに下方修正された(表8)。





輸出量は、南米、特にブラジルからの輸出が好調であることから、前年度比4.0%増の1億3090万トンと前月予測から上方修正された。また、輸入量は、中国の輸入量が増加傾向で推移しており、同4.9%増の1億2816万トンと、前月予測から上方修正された。

消費量は、中国やアルゼンチンの消費量が修正されたことから、同6.0%増の2億7804万トンと前月予測から上方修正された。

この結果、期末在庫は前月予測から下方修正され、同2.2%増の7887万トンと見込まれている。

(調査情報部 平石康久)


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