需給動向 海外

◆中国◆

牛肉輸入量が引き続き増加


牛肉の需要が拡大

中国では牛肉の需要拡大に伴って輸入量が増加している。米国農務省によると、枝肉ベースで、中国の牛肉消費量は2013年の711万トンから2017年には799万トンに増加し、輸入量は2013年の41万トンから2017年には93万トンに増加すると見込まれている。

冷凍牛肉は南米からの輸入が堅調

冷凍牛肉の2017年1〜10月までの輸入量は、前年同期比17.0%増であり、特に輸入単価の低いアルゼンチンとウルグアイの伸びが大きく、それぞれ同49.8%増、28.4%増となった(表2、表3)。

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一方、豪州からは同1.1%減となっている。豪州での牛肉生産量が減少し、輸入単価が上昇したことが影響しているとみられる。

また、2017年6月に米中両国が貿易条件に合意し、約14年ぶりに米国からの牛肉輸入が再開された。6月から10月まで間に643トンの冷凍牛肉が輸入されており、輸入単価は1キログラム当たり11.4米ドル(1288円:1米ドル=113円)と他国産に比べ高価格となっている。現地専門家によると、米国産牛肉は、主に高級ホテルや高級レストラン、高級スーパーに仕向けられている。

冷蔵牛肉は米国、ニュージーランドからの輸入を開始

冷蔵牛肉の2017年1〜10月の輸入量は、前年同期比10.0%減とかなり減少した。これは豪州からの輸入単価の上昇によるものと考えられる(表4、5)。

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また、中国政府から認定を受けたニュージーランドの施設から冷蔵牛肉が試験的に輸入されており、7〜10月に117トンが輸入された。

米国からは6月の輸入再開以降、10月までに188トンの冷蔵牛肉が輸入されており、輸入単価は1キログラム当たり19.6米ドル(2215円)と他国産と比べて高い水準にある。

(調査情報部 三原 亙)


				

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