世界のトウモロコシ需給、生産量は微減も貿易量は6.9％増
米国農務省海外農業局（USDA/FAS）が12月12日に公表した「Grain：World Markets and Trade」によると、2017/18年度の世界のトウモロコシ生産量は、アルゼンチンを除く主要国でいずれも前年度を下回ることから、前年度比2.9%減の10億4475万トンと見込まれている（表17）。なお、前回予測と比べ、中国が上方修正された。
輸出量は、米国が前年度を12.7%下回るものの、ブラジルやアルゼンチンで大幅な増加が見込まれることから、同6.9%増の1億5142万トンと見込まれている。輸入量は、EUやメキシコの他、エジプトやイランといった中東で前年度を上回ることから、同6.9%増の1億5142万トンと見込まれている。
消費量は、米国や中国などの主要消費国において総じて堅調なことから、同0.5%増の10億6801万トンと見込まれている。
期末在庫は、中国やブラジルで前年度を下回る一方、米国では積み増すことなどから、同10.2%減の2億408万トンと見込まれている。
2017/18年度の世界の大豆輸出量は前年度比3.5%増
USDA/FASが12月12日に公表した「Oilseeds：World Markets and Trade」によると、2017/18年度の世界の大豆生産量は、最大生産国の米国で前年度をわずかに上回るものの、第2位、第3位のブラジルとアルゼンチンで前年度を下回ることなどから、前年度比0.8%減の3億4847万トンと見込まれている（表18）。
輸出量は、南北米州の主要生産国で前年度を上回ることから、同3.5%増の1億5245万トンと見込まれている。一方、輸入量については、飼料需要が高まる中国の輸入が増加していることなどから、同4.2%増の1億5041万トンと見込まれている。
消費量（搾油仕向け）は、最大消費国である中国をはじめ、主要国で軒並み増加し、同4.7%増の3億157万トンと見込まれている。
期末在庫は、米国で大幅に積み増す他、アルゼンチンや中国でもわずかに増加することから、同1.8%増の9832万トンと見込まれている。