95年の牛肉輸出量は、 前年を5.5%下回る74万9千トン (船積重量ベース) とな った。 米国向けの大幅な減少が大きな要因であるが、 近年順調に拡大してきた日 本向けもほぼ横ばいとなるなど、 これまでとやや状況が異なってきている。日本向けは前年並み
日本向けは、 3年連続して第1位の輸出相手国となったが、 対日輸出量は前年 よりわずか1千4百トン増加の32万3百トン (前年比0. 4%増) に止まった。 日本向け輸出の内訳をみると、 ここ数年年率3〜5割近い伸びを示してきたグ レインフェッドが、 前年比92.0%と、 初めて減少に転じたことが注目される。 こ れは、 米国が生産拡大、 円高米ドル安等を背景に、 日本への牛肉輸出を急増させ、 日本市場での競合が激化したことが直接の要因であるが、 干ばつによる飼料穀物 価格の高騰などで、 豪州にとってコスト面で不利な条件が重なったことも影響し たとみられる。