搾乳牛頭数は引き続き増加
94/95年度 (94年6月〜95年5月) の搾乳牛頭数 (年度内平均、 以下同じ) は、
前年度を3.5%上回る283万1千頭となった。 これは、 乳製品の国際市況が好調な
ことを反映し、 一戸当たり平均飼養頭数が引き続き増加していることや、 わずか
ではあるが酪農家戸数が増加していることが要因となっている。 搾乳牛頭数は、
87/88年度以降増加傾向で推移しているが、 特に90年代に入ると、 ガット・ウル
グアイラウンドの合意に対する期待が高まり、 頭数増加のペースが早まった。 94
/95年度の搾乳牛頭数を5年前と比較すると、 17.9% (約42万9千頭) もの大幅
な増加となっている。
主要生産地は北島、 しかし南島も飛躍的に増加
94/95年度の搾乳牛頭数を地域別にみると、 北島が全体の84.8%に相当する240
万1千頭となっているのに対し、 南島は43万頭と、 わずか15.2%を占めているに
すぎない。
しかし、 近年南島における酪農生産の発展は目覚ましく、 2年前と比較すると、
北島の搾乳牛頭数が3.7%の増加にとどまっているのに対し、 南島では49.3%もの
大幅な増加を示しており、 また、 酪農家戸数でみても、 南島のみが増加している。
これは、 羊を始めとする酪農以外の畜産の経営環境が芳しくないことから、 他
畜種から酪農への転換が進んでいることや、 北島より南島の方が農地が安いなど
の要因が影響していると思われる。
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項 目 北 島 南 島
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搾乳牛頭数(頭) 2,401,041 (+3.7%) 429,936 (+49.3%)
酪農家戸数(戸) 12,924 (-0.05%) 1,725 (+12.9%)
一戸当たり飼養頭数(頭) 186 (+3.9) 249 (+32.4)
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資料:Livestock Improvement「Dairy Statistics」
注:( )内は92/93年度との比較
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