飲用乳消費は安定的に増加 (豪州)



飲用乳消費量は2.2%増

 近年、 豪州の飲料市場は、 ソフトドリンク類の台頭などによって競合が激化し ているが、 飲用乳の消費量は年率2%前後の安定した伸びを示している。 94/95 年度の豪州の飲用乳消費は、 前年度を2. 2%上回る18億8千5百万リットル (約 190万トン) に達した。

メーカーのプロモーション活動、 新製品開発が貢献

 これは、 豪州の人口が年率1%強で増加しているのに加え、 一人当たりの年間 消費量もわずかではあるが増加傾向にあるためである (一人当たり消費量は日本 の約2. 5倍に相当する105. 1リットル)。  また、 豪州酪農産業協議会 (ADIC) では、 各種のプロモーション活動が功を奏 している点や、 各乳業メーカーが積極的な新製品開発に乗り出し、 需要を喚起し ている点なども、 増加の理由に挙げている。

ローファットやフレーバー牛乳の消費が伸びる

 種類別の飲用乳消費量をみると、 普通牛乳が全体の65%を占め、 依然として主 流であるが、 年々そのウェイトは減少傾向にあり、 逆にローファット、 フレーバ ー、 UHT牛乳のシェアが拡大傾向にある。  これは、 消費形態が多様化しているためと考えられるが、 特に健康志向の強い 消費者がローファット牛乳を、 10〜20代の若者がフレーバー牛乳を、 扱い易さを 重視する消費者がUHT牛乳を好む傾向にあるようだ。
元のページに戻る