NZの牛乳・乳製品の需給動向


◇絵でみる需給動向◇

○最近の脱脂粉乳輸出の動向



前年を大幅に下回る輸出ペース

 95/96輸出年度 (7〜6月) の脱脂粉乳輸出は、 11月までの5カ月間で、 前年同 期を41.2%下回る3万4千9百トン、 金額ベースでは同22.7%下回る1億2,325万 ドル (ニュージーランド・ドル、 FOB価格、 以下同じ) となった。  脱脂粉乳に対 する輸出需要は依然として強く、 国際市況は引き続き高値で推移しているが、 在庫 水準の減少により既に輸出余力が低下しているため、 輸出量はハイペースであった 前年度を大幅に下回って推移している。

マレーシア、 インドネシア及びフィリピン向けが中心

 同期間の輸出量を国別にみると、 マレーシア向けが前年度に引き続いて最も多く、 全体の15.7% (5,483トン) を占めている。 同国への輸出は数量ベースでは、 前年同 期を24.6%も下回ったものの、 国際市況の上昇により金額ベースでは、 4.1%増の 1,935万ドルとなった。  第2位のインドネシアには、 15.6%に相当する5,448トンが輸出された。 同国向け の輸出数量は、 前年同期比で1.5%の増加、 金額ベースでは42.0%もの大幅な増加と なった。  また、 第3位には、 フィリピンが13.6%、 4,740トンで続いている。 同国への輸出 数量は、 前年同期比で36.0%の大幅な減少となったが、 金額ベースでは8.6%の減少 にとどまっている。  日本向けは、 8.7% (3,023トン) を占め、 第4位に位置しているが、 金額ベース では890万ドルと、 数量で第5位の台湾向けの11,488ドルを下回った。
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