96年食肉パッカーランキングを発表 (豪州)




● AMH社がと畜シェア10%を占める

 豪州食肉公社 (AMLC) の下部組織であり、 食肉の規格・品質表示に関する業務
を行っているオズミートは、 この程、 96年の食肉パッカー上位25社のランキ
ングを発表した。 

 このランキングは、 各パッカーが96年に処理した牛、 羊、 豚などの頭数から算
出した推定枝肉生産量に基づいて行われたものである。 これによると、 第1位の
オーストラリア・ミート・ホールディングス社 (AMH社)は、 昨年、 経営合理化の
一環として、 3プラントを閉鎖したものの、 残る5プラントの稼働率を向上させ
たことにより、 生産量は前年を8%上回る25万トンに達し、 と畜シェアも前年よ
り1.1ポイント上昇して10%となった。 

 上位10社の中では、 3社が初登場したが、5位のSBAフーズ社は、 前年5位のギ
ルバートソン社の4プラントのうち、 3プラントを買収したため、 また、 6位の
コンソリデーテッド・ミート・グループと9位のビンダリー・ビーフは、 スモー
ガン社 (94年に4位にランクされ、 その後、 食肉事業から撤退) のプラント買収
により生産量を拡大したことが、 ランク入りの理由となっている。 


● 外資系企業のシェアが増加

 近年の業界再編の動きに伴い、 資本的には、 上位5社のうち、 第4位のクイン
ズランド・アバトア公社 (州立の委託と畜場) を除けば、 すべて外資系企業で占
められ、 さらに、 上位25社の中で、 豪州企業が占めると畜シェアも前年の40%か
ら約33%へと低下してきている点が注目される。 

96年の豪州食肉パッカー上位10社



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