米農務省、 オーガニック農産物に関する規則案を公表 (米国)


 米農務省 (USDA) は、 昨年の12月15日、 オーガニック農産物の生産および
流通に関する規則案を公表し、 翌16日付けの官報に公示した。 

 消費者の健康志向が強い米国では、 オーガニック食品市場は急激に拡大してお
り、 86年から96年までの10年間に、 その市場規模は40倍以上に拡大した。 
96年には、 オーガニック食品の市場規模は、 31億ドルにまで達している。 

 ちなみに、 同国では、 90年にオーガニック食品生産法が定められ、 これに基
づき、 統一的なオーガニック食品の基準策定のための委員会が設置され、 規則案
の検討が進められていた。 しかしながら、 今まで統一的な基準は定められておら
ず、 約40の州または民間の認証機関が独自に基準を定め、 認証を行っている状
態であることから、 統一的な基準の作成が強く求められていた。 

 なお、 USDAは、 3月16日まで、 一般からこの規則案に対する意見を受け付け
ており、 これを踏まえた上で最終規則を決定する予定である。 



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