インドネシアのバリ牛

シンガポール駐在員事務所  伊藤憲一、外山高士


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 ヤシ・プランテーションで林間放牧され
るバリ牛(バリ島西部のバリ牛改良・繁
殖プロジェクト)

 

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 ロンボク島北西部の乾燥地帯に多いヤシ
の葉でふいた屋根の簡易牛舎
 農家の多くは、共同で建設した牛舎に数
頭のバリ牛を飼育している。お互い自慢で
きる牛に仕上げるために努力している。
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一口メモ

インドネシアのバリ牛は、野生牛の一種であるジャワバンテン牛が家畜化され、
現在に至っている。その特徴として、毛色は茶褐色で四肢、臀部(でんぶ)には
白斑を有する。また、体格は、他の牛と比較して小柄ではあるものの、熱帯気候
に適し、粗食に耐え、疾病にも強く、繁殖率が高く生産性に富んでいる。主に、
バリ島、ロンボク島、スンバワ島、南スラウェシ州、ティモールなどの東部イン
ドネシア地域に普及している。

 また、バリ牛は小柄であるため、狭い水田の多い同地域の耕作に適している。
耕作牛として利用した後は、貴重な動物性たんぱく源として食用にされている。
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 ロンボク島のと畜場内広場。早朝にと畜
されたバリ牛は、ここで解体され部分肉に
分割される。枝肉から部分肉に分割される
までに要する時間は、わずか20分程度で
ある。

 解体されたバリ牛の牛肉は、午前の早い
時間帯に近所の主婦などによって購入され
る。
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 スンバワ島ビマ市の大きな市場の食肉店。
朝にと畜された新鮮な牛肉は、午前中にす
べて売り切られる。

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