重用されるバリ牛(インドネシア)

シンガポール駐在員事務所  外山 高士、宮本 敏行


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 ロンボク島の大規模な繁殖農家の牛舎。
風通しが良く、雨水をふん尿の洗浄に利
用できるよう工夫されている。この農家
には約50頭の繁殖雌牛が飼養され、生産
された子牛は家畜市場へ出荷される。
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繁殖農家の飼槽。主に刈り草を給与して
いる。
ロンボク島の繁殖農家におけるバリ牛の親子
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 道端で草を刈る農民。刈り取った草は、後ろ
の天秤棒に付けられたかごで牛舎まで運搬さ
れる。
ひとくちメモ

 インドネシアのバリ牛は、在来種の一種であるジャワバンテン牛を家畜化した
品種である。外観上の特徴は、毛色が茶色から茶褐色で、四肢及び臀部(でんぶ)
に白斑(はくはん)が見られることである。体格は比較的小柄であり、粗食で抗
病性に富み、繁殖率が高いと言われている。主な飼養地は、バリ島、ロンボク島、
スンバワ島、ティモール島などインドネシアの中部から東部となっている。

 バリ牛は、現在でも農耕用家畜として活躍しており、特にその小柄な体格から、
小規模な水田における耕作に重用されている。ロンボク島では、定期的に生体で
の競りが実施されるなど、取引も活発に行われている。
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 ロンボク島の水田で働くバリ牛。小規模な
水田地帯では、このような風景が多く見ら
れる。
 スンバワ島における繁殖雌牛群の放牧風
景。採草地で草を刈った後に放牧している。
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 ロンボク島の家畜市場での子牛。多くの
子牛が係留され、競りを待っている。
 ロンボク島の家畜市場における肥育牛。
競りの後、と畜場で食肉にされる。

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