中国のハム・ソーセージ市場


競争の激化により品質管理、製品の優位性が重点に

 中国では、食生活の多様化に伴いハム・ソーセージの消費が広く消費者に浸透
しつつある。現在、市場流通しているハム・ソーセージは、高温処理されたもの
から生製品、また、中国風から西洋風までと多種多様な製品が出回っている。国
内のハム・ソーセージ市場は競争激化が進んでおり、各企業は単純に従来のよう
な広告宣伝、サービスのみでは生き残れない状況になっている。このため各企業
は、市場ニーズに基づいて品質管理の強化、製品の優位性を訴えるなど新たな販
売戦力に重点を置いている。一方、消費者も、多種多様な製品の中から選択する
ポイントとして、価格面もさることながら、より健康的で安全・安心な製品を選
択する傾向が強まっている。


首位の「双匯」と第2位の「雨潤」で市場販売シェアの5割弱を維持

 このような中で中華全国商業情報センターは2001年9月、中国国内の主要小売
店を対象にハム・ソーセージの販売状況調査を実施した。この調査結果によると、
全国のハム・ソーセージ市場で販売数量首位となったブランドは「双匯」で、全
体総販売数量の29.6%を占めている。第2位には同16%の「雨潤」が入り、両ブ
ランド合計で市場販売シェアの5割弱を占める結果となった。両ブランドは中国
各地区で軒並み好調な販売実績を上げており、市場販売シェアを拡大しつつある。
以下、第3位には「得利斯」、第4位には「旺潤」が入り、「春都」、「誠信」、
「波尼亜」、「美好」、「徳維」、「荷美爾」と続いている。3位以下のブラン
ドについては、そのいずれもが団子状態であり、販売数量に占めるシェアも低い
ものとなっている。

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