世界の飼料穀物の需給動向


◇絵でみる需給動向◇


○主要国のトウモロコシ生産動向



11月の生産予測ではトウモロコシの単収は高水準

 米農務省(USDA)が11月に公表した穀物の生産予測によると、2001/0
2(2001年9月〜2002年8月)年度の米国のトウモロコシ生産量は、前
月の予測を1.2%上回る2億4,247万トンとなった。収穫が始まった9月
以降、10、11月と2ヵ月連続して生産予測が上方修正されたことになる。し
かしながら、依然として前年度の生産量を4.2%下回り、一昨年並みの見込み
となっている。また、単位面積当たり生産量は138ブッシェル/エーカーとな
っており、これまでの最高であった94/95年度(138.6ブッシェル/エ
ーカー)に次ぐ水準になるとみられている。

 なお、主要18州のトウモロコシ収穫率は、11月18日現在で97%とほぼ
収穫が終了している。

◇図:米国産トウモロコシの生産量および単収◇


中国、EUは昨年並み

 米国に次ぐ生産量を有する中国については、北東部における早期の低温現象と
北部平野の8月と9月における厳しい干ばつにもかかわらず、USDAの調査によれ
ば前年度比1.9%増の1億800万トンと見込まれている。また、全体的な地
域でみた場合の生産状況は年初に比べてわずかに良くなっていると報告されてい
る。

 EUについては、前年度比0.1%減の3,826万トンと見込まれている。


アルゼンチンはかなりの程度の減少を予測

 一方、現在作付け中のアルゼンチンは、前月予測に比べて150万トンとかな
りの程度の減少となった。アルゼンチン農牧水産食糧庁(SAGPyA)によれば、ト
ウモロコシの2001/02年度(2002年3月1日〜2003年2月末日)
の作付面積は、前年度比16.3%減の280万ヘクタールと予測されている。
これは、生産農家がより収益性の高い大豆の作付けを選択する傾向を強めている
ことに加え、作付け期における水害が大きく影響している。このような状況から、
USDAは、トウモロコシの生産量を前年度に比べて9.7%減の1,400万トン
と予測している。


ブラジルはかなり大きく減少

 ブラジル農務省が発表した作付意向調査結果によると、トウモロコシの200
1/02年度の作付面積は、前年度比3.7%減の1,250万ヘクタールと見
込まれている。この減少は、トウモロコシと競合関係にある大豆の国内価格が堅
調に推移する一方、収穫期を通じてトウモロコシ価格が下落したことにより、生
産農家の作付意欲を減退させたことにある。こうしたことから、USDAは、トウモ
ロコシの生産量を前年度に比べて12.2%減の3,600万トンと予測してい
る。

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