◇絵でみる需給動向◇
● ● ● 月々の生体牛輸出は減少傾向 ● ● ●2003年の生体牛の輸出動向を見ると1〜8月の累計では、総輸出頭数は52万6,367頭と前年同期を3.0%減少している。しかし、月ベースで見ると5月以降は輸出頭数、輸出金額ともに大幅に減少しており、8月は6万1,444頭と前年同月比26.8%減となっている(図1)。これは、生体牛の主な輸出先であったエジプト向けとインドネシア向けの減少の影響が大きい。
2002年の生体輸出頭数は前年より18.2%増加し、過去最高の97万2千頭を記録した。その中でエジプトはインドネシアに次ぐ主要な輸出相手国であった。特に1999年から2001年の3年間にかけて、エジプトには年間20万頭以上を輸出していた。しかし、02年は前年比28.6%減の14万5千頭となり、03年は1月に4,695頭を輸出したのみで2月以降の輸出は無い。このため、1〜8月の累計でみると前年同期比93.2%減と大幅な減少となった(図2)。
● ● ● インドネシア向け、6月以降減少 ● ● ● また、最大の輸出先であるインドネシアも、1〜8月の累計では27万4,548頭と前年同期を14.7%上回っているものの、6月以降は前年を下回って推移しており、8月の輸出量は2万9,520頭と前年同月より17.1%減少している。MLAでは、干ばつによりインドネシアでは牛のと畜が進んでいることや同国のフィードロットにおける収容頭数がほぼ限界に近いため、豪州からの生体輸入の需要が弱くなったと述べている。 |
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