◇絵でみる需給動向◇
ニュージーランド(NZ)外務貿易省の発表した貿易統計によると、200 1/02年度(2001年7月〜2002年6月)の乳製品の輸出額(FOB価格ベース) は、前年度比0.9%増の72億6,400万NZドル(約4,576億4千万円:1NZドル=63 円)と商品分類別では最も多い額となり、全体に占める割合は、22.5%であっ た。なお、総輸出額は、前年度比0.8%減の322億9,700NZドル(約2兆347億3千 万円)であった。 乳製品の輸出額を品目別に見ると、粉乳類は前年度比0.2%減の31億2,300万 NZドル(約1,967億3千万円)、バター同1.7%減の10億8,400万NZドル(約682 億6千万円)、チーズおよびカード同11.4%増の14億1,800万NZドル(約893億2 千万円)、カゼインとカゼイネート同3.4%減の11億7,200万NZドル(約738億7 千万円)であった。チーズの輸出額の増加は、天候に恵まれ過去最高となった 生乳生産量の増加に加え、国際価格が堅調に推移し、需要が強かったためであ ると考えられる。 年度別乳製品輸出額の推移(FOB価格ベース) 資料:MFAT「Trade Statistics」 注:2001/02年度は速報値
乳製品の輸出額を国別に見ると、第1位は米国で、前年度比10.4%増の9億9,4 20万NZドル(約626億3,500万円)、全体に占める割合は13.7%となった。米国 向け輸出を品目別に見ると、カゼインがその48.1%を占めている。 第2位は日本で、前年度比3.3%増の5億5,145万NZドル(約347億4,200万円)、 全体に占める割合は7.6%となった。日本向けの輸出を品目別で見ると、チー ズがその48.2%を占めている。 第3位はメキシコで、全体に占める割合は5.6%となった。メキシコ向けは近 年高い伸びを示しており、2000/01年度は前年度比136.6%増の3億2,869万NZ ドル、2001/02年度は、前年度比24.5%増の4億920万NZドル(約257億8千万円) となった。 メキシコの他に、高い伸びを示した国として、グアテマラ、パナマなどの中 米諸国、サウジアラビア、ヨルダンなどの中東諸国があり、国際市場開拓の結 果がうかがえる。 年度別乳製品輸出相手国別輸出額(FOB価格ベース) 資料:MFAT「Trade Statistics」 注1:関税分類番号= 0401, 0402, 0403, 0405, 0406, 2105, 3501, 3502 2:2001/02年度は速報値
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