米国の牛乳・乳製品の需給動向


◇絵でみる需給動向◇


○生乳生産増加により在庫増、価格安


● ● ● 生乳生産量増加 ● ● ●

 米農務省(USDA)によると、2003年1〜3月の搾乳牛飼養頭数は前年同期比0.5%
増の916万頭、生乳生産量は前年同期比1.3%増の1,949万トンとそれぞれ増加
した。1頭当たりの平均乳量も同0.8%の増2,128キログラムとなった。生乳生
産量を月ごとに見ると2001年11月から16カ月連続して前年同月を上回り、2003
年3月は前年同月比1.2%増の682万トンとなった。

 一方、主要な乳製品の品目別生産量は、生乳生産の増加から2002年はバター、
脱脂粉乳、チーズともに増加した。2003年3月には、チーズは前年同月比1.3%
増、バターは同1.9%減、脱脂粉乳は同1.0%減と2品目で前年同月を下回って
いる。

◇図:チーズの生産量◇


● ● ● 価格も軟調に推移 ● ● ●

 以上のように生産量の増加が生乳、乳製品の供給増につながっているが、2003
年4月の生乳価格は前年同月比12.8%安の100ポンド当たり10.9ドル(キログ
ラム当たり29円、1ドル=120円)、加工原料乳価格が同12.4%安の9.9ドル(約
26円)となった。それぞれ2002年3月から12カ月間連続で前年同月を下回っ
た。

 また、2003年2月の品目別民間在庫量は、チーズは前年同月比6.6%増、前月
比同の34万6千トン、バターは前年同月比82%増、前月比17%増の10万8千
トン、脱脂粉乳は前年同月比13.7%減、前月比5.4%増の5万5千トとなりそれ
ぞれ在庫量が増加している。

◇図:チーズの民間在庫量の推移◇

● ● ● 2002年は総所得も減少 ● ● ●

 USDAが先ごろ発表した。Milk Production, Disposition, and Incom2002によれば、
2002年の全米の生乳生産量は1,697億万ポンド(77,000千トン)、乳脂肪62億
5,370ポンド(2,836千トン)となっており、生産額は前年比16.9減の206億8,796
万ドル(約2兆4,825億円)総所得は、同16.9%減の205億6,698千万ポンド、
(約2兆4,680億円)、となった。

元のページに戻る