米国の牛乳・乳製品の需給動向


◇絵でみる需給動向◇


○生乳生産量は過去最高


● ● ● 2002年の生乳生産量は、前年比2.5%増 ● ● ●

 米農務省(USDA)によると、2002年12月の生乳生産量は、前年同月比1.7%
増の641万トン、2002年の年間では、前年比2.7%増の7,698万トンとなった。
2001年に5年振りに減少に転じた生乳生産量は再び増加に転じた。

◇図:生乳生産量および生乳価格の推移◇


● ● ● 1頭当たり生乳生産量および経産牛頭数はともに増加 ● ● ●

 1頭当たりの乳量は、12月には前年同月比1.4%増とその伸び率は鈍化しつつ
あるものの、2002年の年間では、前年比2.3%増の8,424キログラムとなった。
また、12月の経産牛飼養頭数は前年同月比0.3%増の915万頭となった。

 1頭当たり乳量および経産牛頭数がともに前年を上回ったことから、2002年の
生乳生産量は、これまで最高であった2000年(7,605万トン)を上回り過去最
高の水準となった。

◇図:経産牛頭数および1頭当たり乳量の推移◇


● ● ● 生乳価格は2000年並み ● ● ●

 生乳の供給増を反映し、生乳農家販売価格(飲用向け乳価と加工原料乳価の
加重平均)は、2003年3月以降前年を下回って推移しており、12月は、前年同
月比11.9%安の1ポンド当たり11.8セント(1キログラム当たり31.2円:1ドル
=120円、以下同じ)となった。2002年の年間では前年比19.5%安の1ポンド当
たり12.1セントと2000年(12.4セント)並の水準となった。

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