●●●生産者販売価格に陰り●●●
米国農務省(USDA)によると、2004年10月の生体の生産者販売価格は前年同月比5.4%高のポンド当たり39セント(キログラム当たり92円、1ドル=107円)となり2003年2月以降、21カ月間連続で前年同月を上回って推移しているが、価格は2004年8月から下降基調で推移し、前年同月を下回る水準に向かい低下を続けている。
図1 生産者販売価格の推移
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資料:USDA/ERS「Livestock, Dairy and Poultry Outlook」 |
●●●卸売価格も軟調●●●
ブロイラーの卸売価格(12都市平均丸どり価格)は、2003年1月から前年同月を上回って推移しており、2004年10月は前年同月比8.7%高のポンド当たり69セント(同163円)となった。部位別に見ると、国内で需要の大きいむね肉(ボンレス、北東部)は同16.7%安の132セント(同311円)となり、国内需要が緩んできたことがうかがえる。また、主要な輸出品目であるもも肉(ホール、北東部)は2003年7月から前年同月を上回って推移したが、2004年10月の卸売価格は、15カ月ぶりに前年同月を下回り同3.1%安のポンド当たり37セント(同87円)となった。
2004年10月のブロイラー生産量(可食処理ベース・骨付き)は、18.1%増の132万9千トンとなり、生産量は増加している。(絵でみる需給動向→ブロイラー生産量
参照)
●●●冷凍鶏肉在庫量は増加●●●
USDAによると2004年第4四半期(10〜12月)の生産量は2004年当初の予測から約1万トン上回るものとされ、さらに、ひなふ化羽数も引き続き増加基調にあることから2005年第1四半期(1〜3月)も同4万トンの増加が見込まれるとしている。
一方、冷凍鶏肉の在庫量は、2003年2月から連続して前年同月を下回って推移したがその後、増加に転じ2004年9月には前年同月比26.8%増の34万7千トンとなった。
今後は生産量、在庫量の増加を反映し価格も軟調に推移するものと考えられる。
図2 冷凍鶏肉在庫の推移
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資料:USDA/ERS「Livestock, Dairy and Poultry Outlook」 |
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