ひとくちMemo
ビクトリア州は豪州南部に位置し、比較的降雨量が多く、また、マレー川を利用したかんがい用水の利用にも適していることから、牧草に恵まれ、緑豊かなことから別名「ガーデン・ステイト」とも呼ばれる。このような自然環境から、ビクトリア州では、酪農が盛んに行われ、その生乳生産量は全国の6〜7割を占めている。また、生乳生産の時期は牧草の生育にリンクしており、季節変動が大きいことや生産される生乳の9割以上がチーズやバターなどの加工用に仕向けられることが一般的な特徴である。今回訪問したビクトリア州南西部の酪農家は、補助飼料やかんがい用水を積極的に利用し生乳生産量を高めている。この地域の平均飼養頭数は250頭(全国平均は197頭)、1頭当たりの年間平均乳量は約5,400リットル。生乳生産量の13%を占める酪農家が農地の20%以上にかんがい用水を利用している。
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