干ばつから緩やかに回復へ


◇絵でみる需給動向◇


●●●9月生乳生産は前年同月比0.4%増●●●

 豪州の酪農は、ゆっくりとした足取りで干ばつの被害から回復へと向かっている。2004/05年度(7月〜6月)における生乳生産量は7〜9月累計で昨年度とほぼ同じ水準で推移しており、2004年9月は、前年同月比0.4%増の100万5千キロリットルとなった(デイリー・オーストラリア(DA)調べ)。

 9月の生乳生産量を州別にみると、ビクトリア(VIC)州で同2.0%増の68万1千キロリットル(シェア67.7%)、ニューサウスウェールズ(NSW)州で同4.0%減の11万3千キロリットル(シェア11.2%)、クイーンズランド州で同9.4%減の5万6千キロリットル(シェア5.5%)などとなっており、地域的に回復状況に差がある。これは、VIC州では降水量がほぼ平年並みに改善されつつあることにより、一方、NSW州東部およびクイーンズランド州南東部などでは局地的に降水量不足に見舞われていることによる。

 豪州全体では改善の兆しが見えるVIC州が国内シェアの67.7%を占めていることから、他の州の減少分を吸収し、前年度をわずかに上回ることとなった。

●●●乳製品生産量も平年並み●●●

 乳製品主要品目のうち、チーズを除いた3品目の生産量は前年並み、あるいはそれを上回る水準で推移している。2004年9月の乳製品生産量は、バターで前年同月比1.7%減の1万1千トン、脱脂粉乳で同4.2%増の2万3千トン、全粉乳で同2.0増の2万1千トンとなっている。一方、チーズは同11.6%減の3万5千トンとなった。

 DAによると、今後とも乳製品需要は堅調に維持され、国際価格も高値で推移されることが予測されている。しかし、豪州産乳製品の在庫水準は依然低い水準にあり、国際市場の需要に対応できるほど十分な供給量を確保するにはまだ時間がかかるとしている。

●●●飲用乳の国内販売は好調●●●

 国内市場の乳製品に対する需要も底固さが残っている。2003/04年度のスーパーマーケットにおける国内の乳製品主要4品目(飲用乳、チーズ、スプレッド、ヨーグルト)の卸売は、販売量および販売額ともに増加しており、販売総額で前年度を3.9%上回る348万豪ドル(2億8千万円、1豪ドル=81円)となった。なお、豪州国内の消費者は、飲用乳についてプライベート・ブランドや大容量サイズのパックを嗜好しており、2003/04年度の国内飲用乳販売のうち、プライベート・ブランドは53%のシェアを占めている。

表 豪州国内のスーパーマーケットの小売市況
注:上段は販売量、下段は販売価格

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