今後、BSEサーベイランス調査頭数を30,000頭まで拡大 カナダ食品検査庁(CFIA)は9月17日、2005年以降のBSEサーベイランス調査頭数の拡大などについて発表した。ミッチェル農業・食品大臣は、「強力なサーベイランス調査の実施は、国内外の信頼を得ることにつながるとともに国際市場の維持・拡大おいても重要なことである」と述べた。 CFIA、生産者への啓もう普及と検査対象牛供出農家などに対する支援策を実施 CFIAでは、生産者などに対する啓もう普及を図る目的で、サーベイランス調査の目的やサンプリングの対象となる牛の識別などについて問答集の作成やパンフレットの印刷・配布を行っている。これらには、前述のサンプリング対象牛や場所の情報に加え、(1)サーベイランス調査の実施が食品の安全性を保証するわけではなく、カナダの牛のBSE浸潤度合いを確認するものであること(2)サーベイランス調査頭数を拡大し、国際獣疫事務局(OIE)によるBSE最小リスク国の基準に合致しているか検証すること(3)と畜段階での特定危険部位(SRM)の除去と飼料規制がBSE感染を予防する方法であること(4)CFIAが検査の実施に関する権限を持つことなどが整理されている。 各州と連携した調査の実施が重要 CFIAは、拡大するサーベイランス調査と弁償プログラム実施の最大の成果を得るために、州および準州との提携が重要であるとしている。これを受けアルバータ州政府は同日、CFIAのサーベイランス調査拡大に対する州の連携と弁償プログラムにおける追加的な州予算を確保すると発表している。アルバータ州のマクレラン副首相兼農業・食品・農村開発大臣は、「アルバータ州は、このサーベイランス調査を全面的にサポートするとともに調査対象を精力的に追求することを明確にする。また、支援策(代償プログラム)は、調査実施を強化するための推進力になる」と述べた。CFIAでは、アルバータ州以外の州・準州にあっても、代償プログラムなどに対する追加的な予算確保への取り組みが進められているとしている。 |
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