●●●鶏肉は生産額ベースで増加●●●
米国農務省(USDA)は4月に「Poultry Production and Value 2003」を発表した。これによると、2003年11月30日現在の飼養羽数は対前年比1.1%減の84億9千万羽となり、ブロイラーの生産量(生体重量ベース)は同0.2%減の19.9百万トンとなった。生産額は、同13.2%増の152億1,495万ドル(約1兆6,889億円、1ドル=111円)となり大幅な増加となった。これは、1羽当たりの販売単価が13.4%高の100ポンド当たり34.6ドル(キログラム当たり約85円)で推移したことが主な要因である。
また、鶏卵は前年度比24.1%高の53億1,531万ドル(約5,900億円)、七面鳥は前年度比0.5%減の27億ドル(約2,997億円)となり鶏卵の高値が現在も継続している。
図1 ブロイラーの生産量と販売額の推移
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資料:USDA/NASS「Poultry-Production and Value」各年版
注1:年度は、前年12月〜当該年11月
2:生産量は生体重量ベース
3:販売額は、生体重量換算価額((可食処理ベース価格−加工コスト)×生体から丸どりへの歩留り)
4:年間出荷羽数が50万羽以下の州を除く
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●●●ジョージア州が引き続き最大の生産州●●●
飼養羽数の州別動向を見ると、最大の生産州はジョージア州(合計に占める割合は14.8%)で、前年比2.3%減の12億6,050万羽と7年連続で首位を保った。これに続く第2位のアーカンソー州(同14.0%)および第3位のアラバマ州(同12.2%)については、それぞれ、0.5%増と1.1%減となった。以下、ミシシッピは2.7%増、ノースカロライナは3.7%減となった。「ブロイラーベルト」と呼ばれるこれらの南東部5州で全米の6割が生産されているが、生産額はジョージア州の前年対比10.7%高の21億4,850万ドル(約2,385億円)、アーカンソー13.9%高、アラバマ14.2%高と大きく増加している。
●●●鶏肉価格が上昇●●●
主な飼料となるコーンミールや大豆ミールの価格の高騰があるものの国内での牛肉、豚肉価格の高値からの代替需要が増加しており、ブロイラー卸売価格(12都市平均丸どり価格)は、2003年1月以降前年同月を上回って推移している。2004年3月は、前年同月比32.2%高のポンド当たり76.4セント(キログラム当たり約187円)となった。また、小売価格についても2003年11月から増加に転じ、前年同月4.9%高のポンド当たり110セント(同269円)と上昇している。
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