米農務省(USDA)によると、2003年の生乳生産量は、前年を0.1%下回る7,695万3千トンとなった。全生乳生産量の約7割を占める上位10州についてみると、カリフォルニア、ウイスコンシン、アイダホ、ニューメキシコ、
ミシガン州はいずれも前年を上回ってたが、ニューヨーク、ペンシルバニア、ミネソタ、テキサス、ワシントン州では、減少となった。
2003年1〜12月の州別生乳生産量 |
(単位:千トン、%)
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資料:USDA/NASS「Milk
Production」
注:順位は2003年の生乳生産量の順位
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● ● ● 1頭当たり乳量もほぼ横ばい ●
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1頭当たり乳量については、2003年における平均経産牛飼養頭数が、前年比0.6%減の908万5千頭で微減となり、今年前半の干ばつなどの影響があったものの前年比0.1%増の8,450キログラムとなった。こうしたことから、2003年の年間の生乳生産量は、これまでの記録であった2002年とほぼ同水準となっている。
経産牛頭数および1頭当たり乳量の推移 |
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資料:USDA/NASS「Milk Production」他
注:2003年の経産牛頭数は平均値
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● ● ● 生乳価格は回復基調
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生乳の生産量は昨年とほぼ同水準となるとなったが、生乳農家販売価格(飲用向け乳価と加工原料乳価の加重平均)は、2003年7月以降連続して前年同月を上回って推移しており、12月は前年同月比15.1%高の100ポンド当たり13.7ドル(キログラム当たり約32円:1ドル=107円、以下同じ)となった。また、2003年の生乳農家販売価格の平均は、前年比3.0%高の100ポンド当たり12.5ドル(約29円)と2002年を上回って推移した。
● ● ● 乳製品卸売価格も上昇 ● ● ●
また、乳製品卸売価格も上昇しており、2003年のバターの平均価格は、前年比3.3%高のポンド当たり114.5セント(約270円)、チェダ−チーズは同10.5%高の131.7セント(約311円)といずれも前年同期を上回っている。一方脱脂粉乳は、在庫の積み増しにより同8.6%安の91.4セント(約216円)となり前年を下回った。
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