飼料穀物生産量予測史上最高


◇絵でみる需給動向◇

●●●生産量予測は史上最高●●●

 米国農務省(USDA)は、9月に2004/05年(9〜8月)の飼料穀物需給予測を発表した。それによると、生産量予測は300万トン増加し史上最高の9億5,900万トンに達すると見込まれている。小麦は180万トン、トウモロコシは60万トンそれぞれ増加、ソルガムは40万トン減少するとされる。

●●●米国以外の国々でも生産量は増加●●●

 米国では飼料穀物生産量が前年から2,300万トン増加し2億9,800万トンなる。これは1994/95年度を1,500万トンしのぐ記録的な生産量となっている。

 米国以外の飼料穀物について作物ごとにみるとトウモロコシはヨーロッパの中央部を中心に良好な生育条件に恵まれセルビア、ハンガリーで収量が増加することから50万トンの増加、小麦はウクライナで100万トン増加し1,150万トンとなっている。EU(EU-25)は90万トン増加で6,000万トン、その他チェコ、ハンガリー、ポーランドも増加している。

●●●生産増による期末在庫の積み増し●●●

 在庫増加の主な要因には、生産量の増加が挙げられる。2004/05年度(9〜8月)の期末在庫は、前年度から400万トン増加し1億3,000万トンに達するとされる。供給量は全体で50万トン増の9億5,700万トンでわずかな増加となった。

●●●米国のトウモロコシ生産量●●●

 USDAが9月に発表した需給予測によると、2004/05年度の生産量は収穫面積および単位面積当たり収穫量がいずれも前月の予測を上回ることから、前月から3,800万ブッシェル(96万5千トン、1ブッシェル=25.4キログラム)上方修正し、109億6,000万ブッシェル(2億7,800トン)と見込まれている。これは、前年度の生産量8億4,700万ブッシェル(2,151万トン)上回っており、1エーカー当たりの収穫高も149.4ブッシェル(0.38トン)と記録的なものになると予想されている。

 また、主要10生産州のうち7州が前年を2.5%上回る記録的な収穫高となることが予想されている。


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