●●●生乳価格、乳製品価格ともに高水準●●●
米国農務省(USDA)によると、生乳農家販売価格(グレードA(飲用規格乳)およびグレードB(加工用規格乳)価格の加重平均)は、2004年2月以降連続して前年同月を上回って推移し、2004年1〜9月)では前年同期比35.3%高の100ポンド当たり16.0ドル(キログラム当たり40円:1ドル=112円)となった。
また、乳製品卸売価格も、バターが前年同期比64.3%高のポンド当たり183.5セント(キログラム当たり453円)、チェダーチーズが同48.8%高のポンド当たり189.9セント(同469円)と高値で推移している。
(絵でみる需給動向参照)
●●●飼養頭数の減少から生乳供給量減少●●●
生乳価格の上昇は、生乳の供給減少によるところが大きい。生乳生産量は、2004年1〜8月で5,214万トンと前年同期を0.3%下回った。また、平均搾乳牛飼養頭数も同1.2%減の900万頭と減少している。さらに干ばつの影響や季節的な減少期により飼料価格が高水準で推移したことも飼養コスト面で消極的な要因となっている。一方、バターが前年同期に比べ6.6%、脱脂粉乳が同6.2%減少し、チーズが同2.7%と強い需要により生産量は増加した。
●●●2005年の生乳農家販売価格は2-3ドル下落の見込み●●●
2005年の生乳農家販売価格は、2004年の見込みである100ポンド当たり16.0ドル(キログラム当たり40円)から生乳生産量の増加により2〜3ドル下落するとされており、100ポンド当たり14〜13ドル(キログラム当たり35〜32円)台で推移すると予測されている。
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