調製品の輸出見込みを下方修正


◇絵でみる需給動向◇


●●●7月までの輸出状況●●●

 タイ大蔵相発表による冷凍鶏肉輸出量は鳥インフルエンザ発生の影響から、未だ回復を見せておらず、同国ブロイラー加工輸出協会による7月までの輸出状況を見ると、冷凍鶏肉の輸出量は4月以降ほとんどゼロで推移している。

 一方、日本やEU諸国などが特定加工工場産の加熱加工品輸入を再開したため鶏肉調製品の輸出量は好調を維持しており、3月以降の月ごとの輸出量は1万トンを上回っている。

 なお農業・協同組合省発表によるブロイラー生産量(羽数)は5月に入って対前年比7割台にまで回復を示している。

図 ブロイラー輸出の動向(1月〜7月)

●●●2004年調製品輸出見込みを下方修正●●●

 1月〜7月までの冷凍鶏肉輸出量は前年同期比88%減の2万6千トンとなっており、7月現在、同協会による2004年全体の冷凍鶏肉輸出量予測どおりの2万6千トンとなっている。これは先般EUがタイ産冷凍鶏肉の輸入停止措置を12月中旬まで延長することを発表したことなども考慮した予測となっている。

 同協会は7月初旬に鳥インフルエンザの再発生が見られるなか、今年の鶏肉調製品輸出見込みをさらに下方修正し、2004年全体の輸出見込みを当初見込みの22万5千トンから17万4千トンとした。7月までの調製品輸出実績が8万8千トンなので、この観測によると年末まで調製品の輸出量は現在のレベルを維持するとされる。なお、前年同期の輸出量は8万5千トンで対前年比3%とやや増加している。

●●●調製品の国別輸出状況●●●

 輸出先別に見ると日本仕向けが前年同期比3%減の4万トンになっている。これに対しEU全体で前年同期比10%増の4万1千トンとなっている。

 アジア(日本除く)全体では前年同期比8%増の6千トンとなっている。

 EU向けの需要の伸びは主にドイツ、イギリスからの引き合いによるもので、日本以外のアジア地域をみると、昨年わずかに実績のあった中国・マレーシアの輸入実績はない一方、香港からの引き合いが大幅に増加している。


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