2005年からのデカップリング実施は10カ国 欧州委員会は1月27日、2005年の単一直接支払い(SPS:Single Payment Scheme)の予算に関する規則(EC/118/2005)を官報に掲載した。
2005年の予算額は10カ国で157億3,490万ユーロ 2005年からデカップリングを実施する10カ国の予算の総額は、157億3,490万ユーロ(約2兆2,028億8,600万円:1ユーロ=140円)となっている。国別に見ると、ドイツが最も大きく、51億4,800万ユーロ(約7,207億2,000万円)、次いでイギリスの36億9,753万ユーロ(約5,176億5,420万円)、イタリアの25億3,900万ユーロ(約3,554億600万円)、と続く。2005年は、従来の生産に応じた直接支払いを実施(カップリング)する5カ国の予算総額は、121億5,697万ユーロ(約1兆7,019億7,580万円)となっている。一方、2005年のEU15での直接支払いに関する予算総額は、278億9,186万ユーロ(約3兆9,048億6,040万円)となる。
オプションは8カ国で実施 また、デカップリングの開始に際し、加盟国は作物別にこれまでの生産に応じた直接支払いの一部を継続できるオプションを選択できることとなっている。2005年から開始する10カ国のうち、アイルランドとルクセンブルグを除く8カ国において、このオプションを選択しており、加盟国ごと、作物ごとの予算限度額も規定された。
加盟国内での地域主義は4カ国で実施 SPSにおいては、加盟国内は、地域による相違があれば、予算限度内において、SPSの運用をいくつかに区分した地域別に実施すること(地域主義)ができることとなっている。本年からデカップリングを導入する10カ国のうち、地域主義を導入した国は、ベルギー、ドイツ、スウェーデン、イギリスの4カ国である。
欧州委員会は2月16日、新たに7種のBSE迅速検査キット(試薬)を認可した。承認となった検査キットを加えると、同委員会が認めている検査キットは、12種となった。 |
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