中国、アルゼンチン産生鮮牛肉輸入を解禁 アルゼンチン農畜産品衛生事業団(SENASA)のプレスリリースによると、中国農業部および国家質量監督検験検疫総局(AQSIQ)は2月4日、1月26日付け共同コミュニケに基づき、アルゼンチン産生鮮牛肉等の輸入禁止を解除すると発表した。
米国の輸入再開も期待 さらにステータスの回復により、期待されているのが米国市場の生鮮牛肉の輸入停止の解除である。アルゼンチン農牧水産食糧庁(SAGPyA)および食肉輸出企業はアルゼンチンが今年取るべき基本的第一歩は米国農務省に輸入再開を働きかけることであるという点で一致している。米国はEUに次ぐ購買力の高い輸出先となるとみられる。SAGPyAでは、ステータスの回復に伴う公式書類を米国側に提出し、早期に口蹄疫撲滅に関する調査チームの派遣を要請するとしている。
2004年の牛肉輸出量は前年比57.8%増 一方、SENASAによると、2004年の牛肉(生鮮肉、加工肉、ヒルトン枠)および内臓の輸出量は前年比57.8%増の47万8,124トン、輸出額は同66.3%増の10億5,307万ドル(1,116億2,542万円:1ドル=106円)となった。多くの市場がアルゼンチンの衛生状況の好転により再開されたことやBSE発生による米国産牛肉の輸入停止措置が要因であるが、中でも生鮮肉の輸出量は前年に比べ87.8%の大幅増となり、特にロシアが前年比290.4%増の9万3,227トンと、全体の32.0%がロシアに仕向けられた。なお、牛肉などの合計輸出額を国別に見ると、EU(合計輸出額に占めるシェア、以下同じ:39.7%)、ロシア(13.7%)、米国(7.9%)、イスラエル(5.8%)、アルジェリア(4.5%)となった。またその輸出先は現在、83カ国に上っている。
|
元のページに戻る