米国の飼料穀物需給


◇絵でみる需給動向◇

● ● ● 米国の2005/06年度飼料穀物生産量は3億6,000万トンと前月と変わらず ● ● ●

 7月14日に米国農務省経済調査局(USDA/ERS)が公表した米国の飼料穀物需給予測によると、前月予測から2004/05年度の貿易量が若干修正され、その結果、2005/06年度の大麦の在庫量は400万ブッシェル減少し、えん麦の在庫量は300万ブッシェルの増加に修正された。供給量は、前月公表と同じく3億6,000万トンと変わらず、この数量は、前年度を3%上回ることになる。6月5日現在、トウモロコシの作柄は、優(Excellent)と良(Good)の割合が前年度をわずかに下回っている。一方、大麦とえん麦の作柄は、前年度を上回っているとのことである。

米国の飼料穀物の2004/05需給見込み
(単位:百万トン)


米国の飼料穀物の2005/06需給見込み
(単位:百万トン)

 

● ● ● 世界の粗粒穀物生産量は、ブラジルの天候不順などから減少 ● ● ●

  世界の粗粒穀物生産量は、2004/05年度が2百万トン、2005/06年度が4百万トン前月予測から減少し、それぞれ10億715万トン、9億5,084万トンになるとされている。ブラジルでは、天候不順および取引価格の安いトウモロコシから大豆への作付け変更により、2004/05年度のトウモロコシの生産量が2百万トン減少するとしている。

 また、メキシコでソルガムの生産量が前月予測より30万トン減少すると見込んでいる。
 2005/06年度でみると、ソ連、ウクライナ、カザフスタンなどの地域における干ばつや水害により3百万トンの減少が見込まれている。さらに、豪州でも干ばつの影響により大麦生産量が50万トン減少し650万トン、アルゼンチンのトウモロコシの生産量も作付けの減少から50万トン減少し1,850万トンとされている。


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