2005年の生体牛輸入、前年比25%増加の見込み 中国が輸入する生体牛頭数が増加している。米国農務省(USDA)によると、2004年1〜11月に中国が輸入した生体牛の頭数は、前年同期と比べて約3.3倍の11万8千頭と大幅に増加した。また、2005年も前年比で25%の増加となる15万頭の輸入が見込まれるとしている。
中国においては、肉牛産業部門の最優先課題の一つを肉牛と乳牛の改良に置いており、こうした海外からの生体牛の多くは改良目的で輸入されたものである。
一方、中国からの生体牛の輸出も増加しており、USDAによると、2005年は前年比30.9%増の7万2千頭と大幅に増加する見通しである。これは、近年、カナダや米国においてBSEが発生したことから、北米から牛肉を輸入していた国々の一部が生体牛や牛肉の輸入先を中国に振り替えた影響もあるとされている。
中国は、2005年から2015年までの中長期的な食肉生産計画の中で、牛肉およびマトンの生産量を990万トンから1,350万トンに増加させる目標を掲げている。現在、食肉生産における生産割合は国民が最も好む豚肉に大きく偏っているが、今後は牛肉やマトンの割合の増加を目指すとしている。2005年の牛肉・マトンおよび豚肉の生産割合である14.1%、65.0%から、2015年にはそれぞれ15.0%、62.0%と全体に占める豚肉の割合を減らし、逆に牛肉・マトンの割合を高めて行く計画となっている。 |
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