2005年1〜8月までの生体豚貿易


◇絵でみる需給動向◇


● ● ● 生体豚輸入頭数は前年同期比7.6%減 ● ● ●

 米国農務省(USDA)によれば、2005年1〜8月までの米国生体豚輸入頭数は、前年同期比7.6%減の524万頭となった。米国の生体豚は全量カナダから輸入しており、2005年は前年同月を1割下回る月が5カ月に達するなど、過去最高を記録した2004年を下回って推移している。しかし、これはカナダ産生体豚に対するアンチダンピング措置による影響で、2005年4月米国際貿易委員会(ITC)が当該措置を無効としたことから、生体豚輸入は年後半にかけて前年と同水準にまで回復することが予測されている。

 50キログラム未満の子豚のシェアの変化を見ると、2005年1〜8月は前年同期から0.6ポイント増加し67.8%となったが、2005年8月は64.5%にまで低下した。しかし、USDAの週ごとの輸入統計によると、9月および10月初旬に関しては、そのシェアが58〜59%まで低下したとしており、米国内の早期離乳子豚の価格は10月の最初の2週間で前月比8%高の36.8ドル(約4,306円:1ドル=117円)まで上昇している。

米国生体豚輸入の推移

資料:USDA


● ● ● 生体豚輸出頭数は前年同期比3.3%減 ● ● ●

 生体豚輸出頭数も減少した。USDAによれば、2005年1〜8月までの米国生体豚輸出頭数は、前年同期比で3.3%減の11万6千頭となった。前年同月比2〜3倍で増加した2004年に対して、2005年は同30〜50%減となる月が出るなど、輸出頭数は伸び悩んでいる。


● ● ● 米国およびカナダ合計の豚総飼養頭数は前年同期比0.3%増 ● ● ●

 USDAによれば、2005年9月1日現在の米国およびカナダの豚総飼養頭数は、前年同期比0.3%増、前々年同期比1.1%増の7,644万6千頭となった。飼養区分別では、繁殖豚(雄を含む)が前年同期比0.3%増の761万4千頭、肥育豚が同0.3%増の6,883万1千頭となっている。カナダについてみてみると(ただし2005年10月1日現在)、豚総飼養頭数は前年同期比1.7%増の1,491万頭、うち繁殖豚(雄を含む)が同0.9%増の164万2千頭、肥育豚が1.8%増の1,326万8千頭となっている。

米国およびカナダの豚飼養動向


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