OIEはワクチン接種清浄地域のステータスを保留 ブラジル農務省(MAPA)は10月10日、口蹄疫ワクチン接種清浄地域であるマットグロッソドスル(MS)州南部のエルドラド郡において口蹄疫(血清型O)
発生が確認されたことを公表し、その後11月4日までに同州内で発生が確認された件数は合計22件となっている。(海外駐在員トピックス(http://www.alic.go.jp/livestock/repnews/repnews.html)で既報) 食肉輸入停止は30カ国以上に上る MAPAによると11月8日現在、口蹄疫発生を受けてブラジル産食肉の輸入を一部または全面的に停止したのは49カ国に上る。
口蹄疫の補償などに3千300レアルを投入また、MAPAは10月26日、口蹄疫発生地域に対し、3千300万レアル(17億1,600万円:1レアル=52円)を補償金などとして投入する暫定令を公布することを発表した。これによると家畜の殺処分を行った生産者に対し2千万レアル(10億4千万円)、小規模生産者向け、特に生乳生産者に600万レアル(3億1,200万円)、経営の維持および投資に600万レアル(うち300万レアル(1億5,600万円)が国境地域を対象)、残り100レアル(5,200万円)がその他経費に充当される。なお、11月10日にはこのうち、小規模(家族)生産者1,600世帯に対して、1世帯当たり300レアル(1万6千円)の食糧補助金を3カ月支給し、さらに衛生緊急事態が続けば、3カ月の延長も認めることが決定された。
発生地域のパッカーは他州に生産を移動 現地報道によれば、MS州にある多くの食肉パッカーが輸入停止措置を受けていない州に生産態勢を移している。ブラジル最大手のパッカーであるFriboi社はMS州での生産をゴイアス、マットグロッソ、ミナスジェライス、ロンドニア各州にある工場に移し、MS州にある工場の操業は実質的に停止している。 |
元のページに戻る