フェスティバルシーズンの到来 マレーシアの人口構成は、マレー系が66%、中国系26%、インド系などが8%となっており、各民族の宗教ごとに祭日が設定されている。今年の暦では、11月1日がヒンズー教の祭典であるディーパパリ、10月から始まり1カ月間続いたイスラム教の断食が終了して祝う11月3日が断食明け(ハリラヤ・アプサ)、その後、クリスマス、太陽暦の正月、そして太陰暦による2月の中国正月までフェスティバルシーズンが続く。 価格監視対象品目は地域別に設定価格の監視対象となる品目は、鶏肉、牛肉、羊肉、卵などの畜産物のほか、魚や野菜などであり、今回、水産物のエビなどが追加され、昨年の17品目から23品目に増加した。統制上の上限価格の設定は、全国一律ではなく、郡ごとの設定となっており、畜産物価格に関しては、ボルネオ島にある東マレーシアは半島部に比べて価格が高く、その一方で水産物の価格が低く設定してある。これは輸送費などの格差によるものとされ、例えば、インド産輸入水牛肉の価格は、首都のクアラルンプールではキログラム当り7.5リンギ(233円:1リンギ=31円)であるのに対して、産地から遠いボルネオ島のクチンでは10リンギ(310円)となっている。一方、エビでは、キログラム当り26〜40匹のものが同50リンギ(1,550円)とクチンの35リンギ(1,085円)に比べて逆転している。 鶏卵などの上限価格を引き上げ また、クアラルンプールでの昨年と今年の畜産物の上限価格を比較すると、キログラム当り、鶏肉(丸鳥:一部内臓付き)が6リンギ(186円)、国産羊肉が23リンギ(713円)で昨年同であり、国産骨付き牛肉が17リンギ(527円)から18リンギ(558円)へ、輸入骨なし羊肉が15リンギ(465円)が16リンギ(496円)に上昇している。 監視対象外の豚肉の高値に警戒感 同国の人口の約4分の1を占める中国系の人々が好む豚肉は監視の対象から除外されているが、このことについては、同国はイスラム教を国教としており、豚肉が忌避の対象になっているためと考えられている。 |
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