● ● ● 2004年の牛と畜頭数は前年比0.3%減 ● ● ● 欧州統計局(EUROSTAT)は、EU15カ国の牛と畜頭数予測を発表した。それによると2004年は前年に比べて0.3%減少し2,765万頭となると見込んでいる。国別で減少が著しいのはフランスが前年比で4.1%減、ベルギーの同1.1%減となった。一方、増加に転じているのがドイツ同4.0%増、イタリア同2.5%増、オランダ同2.2%増となった。 ● ● ● 「雄・去勢牛」部門で前年比1.6%増 ● ● ● 2004年のと畜頭数をカテゴリー別にみると、繁殖雌牛が前年比0.9%減の709.7万頭、未経産牛が1.3%減の413万頭、雄・去勢牛が1.6%増の1,044万頭となりこれらの合計である成牛全体では、0.2%増の2,168万頭となった。また、子牛は、1.8%減の598万頭となった。 ● ● ● 2005年も引き続き減少 ● ● ● 2005年のと畜頭数は、前年比1.2%減の2,732万頭となると予測されている。国別にみると、2001年の後半以降、BSE問題や口蹄疫の発生などにより牛肉消費が落ち込んだ影響からと畜頭数が減少傾向にあったイギリスでは、その後、牛飼養頭数が増加しているため、同1.4%増の329.2万頭と見込まれている。また、イタリアでは、同1.7%増の293万頭と増加が見込まれている。一方、EU最大の牛肉生産国であるフランスでは同1.3%減の690万頭、また、ドイツ、オランダ、スペインなど主要生産国においても、それぞれ同4.6%減、同2.4%減、同0.9%減と2005年のと畜頭数については、イギリス、イタリアを除く国で減少が見込まれている。なお、フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、イギリス、アイルランドの6カ国でEU15カ国のと畜頭数全体の約8割を占めている。
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