● ● ● 2004年1〜9月の輸出数量は前年同期比7.3%減 ● ● ●
米国農務省(USDA)によると、2004年1〜9月における鶏肉輸出量(可食処理ベース)は、148万8千トンと前年同期を7.3%下回った。国別に見ると、最大の輸出市場であるロシアは2.4%減の45万5千トンと2002年から3期連続で減少しているが、その減少幅は縮小している。
● ● ● 鳥インフルエンザによる輸入停止 ● ● ● 米国では2004年2月にニュージャージー州で低病原性の鳥インフルエンザが確認された後、テキサス州で高病原性鳥インフルエンザが確認された。鳥インフルエンザはカナダや米国内のコネティカット、ロードアイランド、デラウエア、メリーランド州で確認されたため米国からの家きんおよび家きん肉製品の輸入停止措置が多くの国で採られた。輸入停止措置を2004年12月3日現在で継続している国は、検疫検査局(APHIS)の発表した鶏肉の輸出相手国56カ国のうち19カ国となっており、デラウエア州など一部地域からの輸入停止を継続している。なお、中国は2004年5月から2004年2月7日以前に船積みされた発生州以外の州からの輸入を認め、さらに、11月8日付けでコネティカット、ロードアイランド州を除く米国からの鶏肉および鶏肉製品の輸入停止を解除した。 ● ● ● 2004年第3四半期の輸出量は、生産量の14.1% ● ● ● 米国の鶏肉生産量に占める輸出量の割合は、約20%となっていたが、その割合は年々低下し、2003年以降15%程度で推移している。最大の輸出先であるロシア向け輸出の減少や鳥インフルエンザ発生による輸出先の輸入停止措置の継続などから2004年第4四半期(7〜9月)では14.1%となっている。
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