● ● ● 牛群の再構築へ向けた動きが活発に ● ● ● 春先にかけて東部で降雨量に改善の兆しが見え出したことから、牛群の再構築に向けた動きがみられるようになってきた。豪州家畜生産者事業団(MLA)によると、天候改善を受けて肥育業者による買いの動きが活発になっており、10月の東部ヤングキャトル指標(EYCI)は、前年同月比11.6%高のキログラム当たり(生体重)375豪セント(約308円、1豪ドル=82円)となった。10月のと畜頭数も、生産者が牛群立て直しを志向して雌牛を保留したことから、前年同月比で4.9%減少し67万2千頭となった。 ● ● ● 減少した飼養頭数も回復へ ● ● ● 二年間にわたって豪州を襲った干ばつの影響で、現在の飼養頭数は低い水準にある。豪州農業資源経済局(ABARE)によると、2003/04年度(7月〜6月)は、いくつかの地域で降雨量が改善しなかったことから牛群の立て直しが遅れ、飼養頭数は干ばつ発生前の2001/02年度比5.7%減の2,630万頭となった。 ● ● ● と畜頭数、枝肉生産は引き続き減少 ● ● ● ABAREによると、2003/04年度のと畜頭数は、干ばつによる飼養頭数の減少により牛群の立て直しが遅れる中、飼養頭数を確保するため雌牛が保留されたことから、前年度比5.7%減の870万頭となった。一方、2003/04年度の枝肉生産量については、1頭当たりの枝肉重量が増加したことから、同3.9%減の199万2千トンとと畜頭数の減少幅を下回る結果となったとしている。
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